田中優さん講演会『足もとから創るはじめの一歩』

〜「させられる」自分から、「する」自分へ〜

◇日程:11月24日(祝)
◇スケジュール
第1部
10時〜12時 講演&質疑応答
12時〜12時45分 ワールドカフェ

12時45分〜 昼食(要事前申込み)

第2部(追加開催が決定しました!11/3)
14時〜15時半 田中優さんを囲んでの座談会(30名

◇会場:相生山徳林寺
〒468-0037 名古屋市天白区野並相生 28-340
地下鉄桜通線 相生山駅より徒歩10分
地図
http://www.aioiyama.net/map.htm

◇参加費:
講演会のみ 1,000円/人
講演会&座談会 2,000円/人
昼食(要事前申込み 800円/人)
当日、現金にてご持参ください。

◇主催:名古屋パーマカルチャー塾
◇詳細&お申込み
以下のリンクにて、参加受付中です。
http://www.reservestock.jp/events/50077

◇環境活動家 田中優さんをお招きして、公開講演会&座談会を開催します。
 
この講演会では、

 ・ワクワクしながら未来を創っていくための様々な取り組み事例
 ・そのために役立つ、具体的なアイデアや具体的な技術な

このほかにも、サステナブルな暮らしを実践するために役立つ最新情報をお話しいただきます。
電力を始め、いまの社会を持続可能なものとしていくためには、様々な課題があります。
こうした課題は、大きすぎて個人ではどうすることもできないような気がしてしまいます。
ところが、田中優さんの話を聞くと、僕たち市民にも足もとからできる様々なことがあると、希望と勇気が湧いてきます。
例えば、電力会社と契約せず、自家発電した電気をバッテリーに蓄電して使うオフグリッドを実践する方法。
また、今は荒れ果てている山林を資源に変え、エネルギー問題と地域の経済の問題を一緒に解決できる可能性を持った高性能なペレットストーブや薪ボイラーなど。
私たちの暮らしにすぐ活かせる視点から、将来取り入れたいアイデアまでいろいろあります。
「消費する暮らし」から自分の手で「生産する暮らし」に視点をシフトさせることで、可能性が広がり、暮らしのワクワク度が上がります。
これからの時代を楽しくワクワクしながら生きるヒントが、たくさん得られることでしょう。
また、当日会場に集まった仲間たちと交流する時間もありますので、ぜひお出かけください。



◇田中優さんから、今回の講演会に先立ちメッセージをいただきました!

『足もとから未来を創るはじめの一歩 ~「させられる」自分から、「する」自分に~』

 北九州で「NPO法人北九州ホームレス支援機構」を設立した奥田知志(おくだともし)さんはよく言う。「ホームレスとハウスレスは違うのだ」と。カネを出せば家を買うことはできるだろう。しかしハウスはできてもホームにはならないかもしれない。ホームは愛情にあふれた場所で、そこに着けばほっとできる場所だ。しかし刺々しい関係の中で片時も休まらない場所だったとしたら、それはハウスであってもホームにはならない。「今問題なのは、ハウスレスではなくホームレスなのだ」と。

 今の社会で私たちの多くは、自分から社会を変えられると思っていない。とすればこの居心地の悪い社会を「ホーム」にできずに、ヤドカリのように「ハウス」を背負って暮らしていることになる。自分の力が全くないと考えたとき、そこにはホームになり得る安心感がないのだから。
 今の社会にホームを取り戻すことが必要だ。かつては地域社会の一員というホーム感があったし、人々との連帯感がホームだと思わせる安心感を与えていた。しかし今の地域は会社に通うヤドカリの吹き溜まりでしかない。

 ではどうしたら私たちがホームを取り戻せるのだろうか。暮らし、地域、そして社会に対して、自分の依存を減らすと同時に、関与していける余地を増やしていくことが必要だろう。「させられる」自分から、「する」自分に変わっていくことだ。無力感に抵抗をあきらめる前に、できることはないのか。
 私はたくさんあると思う。生活の中で自給できる部分を増やすこと、そしてそれを地域や社会で広げていくことだ。「食べられないこと」と、「食べ物に困らないこと」には雲泥の差がある。しかしそれは家庭菜園ですら可能な実践だ。

 私たちの社会を私たちのホームにしよう。それは自給を広げ、それを互いに交換して社会化していくことで可能になる。私たちは社会的にホームレスになってしまっている。もう一度自分の足で立つことから始めてみよう。