10月世界のエコビレッジ・フォレストガーデン・自家採種・自然農・円形温室づくり

1日目 10月25日(土) レポートbyさき

 

参加者:早苗ちゃん、愛さん、じゅんちゃん、亮ちゃん、潤三さん、たまりちゃん、ともちゃん、酒井さん、そのこさん(初参加!)、恵子さん、あっちゃん、みかちゃん、しょうちゃん、梅ちゃん、和尚さん、さき
 
13:3014:30
 近況報告、1時間(予定では30分)!みんなの話がおもしろすぎました。
1日中近況報告でもいいくらいです。

14:3015:30 (梅ちゃん先生) [農園実習]
 *大根の間引き・・・葉と葉がくっつくかくっつかないかくらいに間引く。
*大豆・エゴマ・・・干して乾かす。パリパリに乾燥したら、木槌で叩いて種を出す。
*収穫・・・ピーマン・ナス・青トマト・ごろへいカボチャ・すくなカボチャ・数珠玉
*トマトの茎刈り取り・・・バンブースパイラルガーデンの全貌が!見えなかったけど、ハーブが大きく育ってました。
*種まき・・・小松菜、ほうれんそう、春菊、野沢菜
<種まきのおさらい>
 草を刈る
 土の表面をカマで軽く耕す
 cmくらい土をどかして、草の種をどかす
 5cmくらい根切り
 土を平らにならす 
 しっかり押さえる(毛細管現象!)
 カマで播き溝をつける(種の厚さの3倍くらい、あんまり深くしない)
 素手で種をまく(種を汚さないように。親指と人差し指でつまんで)
 土を薄くかぶせる
 ペシペシ、しっかり押さえる!
 イネ科の草をかける(今は乾燥しにくいからかけなくてもいいかも)
[講義]自家採集について

 

*種取り用の果実は、形のいいもの、美味しそうなもの
*完熟果:トマト、桃、リンゴ、カボチャなど
  未熟果:ピーマン、キュウリ、ナスなど
  (完熟してから種取りする必要がある)
・トマトの種取り
下を薄く切り取る

カップにゼリー状の部分を、ぶちゅっと出す


袋に入れる
あったかい場所に2~3日置く(発酵させる。種子消毒の役割にもなる)
2~3日後、水洗い、ざるでこして、紙の上に置いて乾かす(風通しの良い日陰)

完全に乾いたら、瓶・封筒・ビニールなどに入れて保存

・キュウリの種取り
黄色くなった完熟果実の側面を、種ぎりぎりのところで切る

スプーンでゼリー状の所をとる


はトマト同様

(水洗いするとき、浮いた種は全て捨てる)

・かぼちゃの種取り
果実の側面を、種ぎりぎりのところで切る

すぷーんでワタをとる

水にいれる。カボチャの種は全部浮く。発酵による種子消毒はしない

・ナスの種取り
 ナスはパンパンに硬くなったあと、黄色く柔らかくなる。
黄色の果実を皮が破れないように揉む
中のジュクジュクを出す
袋に入れて発酵

水洗い、干す

・ピーマンの種取り
 完熟果実を開いて、パラパラの種を取って紙の上に出して乾燥する。
 
ここまでがうめちゃんの実演!
で、そのあといくつか質問が出たことを以下に。
 
・大根、白菜の保存
 新聞でくるんで、ひっくり返してダンボールの中に立てて保存する。

・大根・人参などの種取り

 全部抜いてから並べてみて、大きすぎず小さすぎないものを埋め戻して、花を咲かせて種を 取る。

・里芋の保存(種芋用)

 親芋に子芋がひっついた状態のまま掘り起こし、土を掘ってにむろを作り、埋めておく。

 保温のため、凍らないよう

・さつま芋の保存(種芋用)

 寒さに弱い。土を掘って藁やもみ殻をしき、芋を入れて土の中に埋めておく。(保温のため)

 発砲スチロールの中に藁やもみ殻を敷いて芋を入れておいてもいい

・じゃがいもの保存(種芋用)、植え方

 じゃがいもは、自分で採ったものを植えるとウイルス病になりやすい。

 植える時は、50gくらいならそのまま、100gなら半分に割って植える。

 切り口の腐り防止に灰をつける。1日乾燥させれば灰はなくてもOK

 

 
梅ちゃんの実習・講義はこんな感じでした~

今回収穫したごろへいカボチャ、とっても甘くておいしいかぼちゃですが、

ネットでもほとんどヒットしないくらいレアなかぼちゃだそうで、

トーマス農園で受け継いでいくことになりました~!!!

 

命の種の、命のリレー

おいしそうな野菜をみたらたべたくなるけど、そこをぐっ!とこらえて、

一番いい子を残して種取りし、繋いでいくことが大切ですね。

 

梅ちゃん、ありがとうございました。
梅ちゃん先生の講義後、16:30~みんなはお風呂へ。
その間も、残ったメンバーでとっても濃い~時間を過ごしました。
 
今回驚いたことといえば、酒井さんの大発明、スダジイの殻割り機」。
詳しい説明は置いておいて、とにかくスダジイの殻がみるみる割れていきます。
私は殻と、きれいな実と、腐った実の選別を、1時間くらい無心でやりました。
 
その間に酒井さんは、コーヒーミルでスダジイの実をパウダー状に!
それをボールに入れ、水と少しの油でこね、かまどの火で焼いて、スダジイクッキーが完成!
私はスダジイにこれほどの情熱を注ぐ人を、他に見たことがありません。
きっと酒井さんは、1日の大半をスダジイのあれこれに費やしているのでしょう。(ですよね?!)
 
クッキーは、外はカリっ、なかはモチッ、ほのかに銀何のような香り、そしてスダジイの甘みが感じられ、とっても美味~。
次はスダジイ麺、期待してま~す◎

 
 
18:30~19:45
*あっちゃんのもくもくかまどご飯*
・グリーントマトのニラダレソース
・カブの豆乳スープ かぶの葉のっけ
・人参のマリネ 麻の実&ドングリ入り
・こんにゃくと厚揚げと白菜の甘辛煮
・お豆腐ステーキ ヒエと長いもソースがけ
・はつしも新米
毎度のことですが、あっちゃんの愛情たっぷりごはん、心があったまる◎
最後にご飯とおかずを全部まぜまぜしたのが最高においしかった。また来月が待ち遠しい。

19:45~22:00くらい(美香ちゃん先生) [講義]世界のエコビレッジ
今回は、徳林寺が誇る寺ガール、パーカル塾スタッフでもある美香ちゃんが先生◎
6年間小学校の先生をし、2012年に仕事を辞め、世界のエコビレッジを巡ったそうです。
長野の村で暮らすためのヒントを探しに行ったはずが、なぜか徳林寺の寺ガールに!いったいなぜ?!
○日本人の暮らしを世界中の人がしたら・・・
 地球が2.5個必要。どうしていけないのか…
○インドネシア・カリマンタン島
美香ちゃんが最初に訪れた場所。先住民族のダヤック人の家に滞在
そこでは、日本に輸出される木材が昼夜問わずトラックで運ばれ、熱帯雨林は伐採されて油ヤシの広大なプランテーションが広がっていました。
油ヤシは、水や農薬を大量に必要とします。また、熱帯雨林の減少で動物たちの住処もなくなっています。
油ヤシの栽培を始めると、ダヤック人たちは経済に頼っていかざるを得なくなる。
なんでそんなに油ヤシが必要なのか?
それは、そこからとれる油(パーム油)が安く、日本などの国々で安く商品を売るため。(お菓子や洗剤の裏にはパーム油の表示がわんさかある)
私たちの、安いものが手に入る快適な生活は、彼らの犠牲の上に成り立っているのです。
上の質問の答え(日本人の暮らしがダメな理由)が、これでした。
 
*美香ちゃんが滞在した村のダヤック人たちは、自給自足の生活をしている。
水、有機物が循環している。(電気は通っていた。昔は火打石やランプだった)

その村にはムスリムとカトリックが暮らしていて、彼らとNGOで油ヤシのプランテーションをどうするか、話し合いをしたところ、
先見の目を持つリーダーは、油ヤシ栽培に反対したそうです。
しかし、彼らには元々土地所有の概念が無く、境界線も曖昧で、ほおっておいたらどんどんプランテーションにされてしまう。
そこで、これからは地図を作って境界線を明確にし、戦っていく必要があるそうです。
本当に悲しい。
全部みんな のものだったのに、暮らしを守るため、所有しなければいけなくなってしまったなんて。。
安いものには、必ず裏がある。
商品を手にとったとき、その原料・材料が作られた国の人に想いを馳せてみる
 
食料品、衣料品、日用品、家… 全部が不平等の上に成り立っているのが日本。
料理する暇もないくらい働いて、給料もらって、スーパーやコンビニでご飯買って、プチプラ(プチ・プライス)とか言う安くて可愛い服を買って、
ドラッグストアで日用品買って、○○ホームの家を買って。。
 
日本人、大丈夫か??
〇オーストラリアのウラン鉱山
美香ちゃんはAUSの西海岸の町パースからウラン鉱山まで250km歩く、peace walkに参加しました。
私たちが写真で見たRnger鉱山の露店掘りでは、地中のウランが出てきて、
放射性物資が流出し、実際に事故も起きているそうです。
その鉱山のウランの40%は日本が買っており、事故の起きた福島原発でも使われていたそうです。
 
また別の写真では、金の鉱山が紹介され、初め「グランドキャニオン??」と錯覚したほど、
それはそれは深く、広く掘られ鉱山でした。美香ちゃん曰く、吐き気がしたほど。
人間の欲はこれ、ほどまでに深いのか・・・と、恐ろしくなりました。

美香ちゃんが一緒に歩いたのは先住民であるアボリジニーの方々。

わたし自身何度かオーストラリアに行ったので、街にいるアボ リジニーたちの「アルコール依存・失業・肥満・ドラッグ・・・」
など現状を目の当たりにして、なんでこんなになってしまったんだろうと、悲しくなりました。
しかし、美香ちゃんが一緒に歩いたのは、私が街で見たアボリジニーたちとは違い、
民族としての誇りをもち、アボリジニーのアイデンティティを取戻し、神話やそれに付随する聖地を守りたいと願うアボリジニーでした。
その聖地を脅かしているのが鉱山開発で、以前はウラン鉱山は3つまでという法律があったのに、
今は経済優先の考えにより、その法律もなくなってしまい、土地を守ることことが増々厳しくなっているそうです。

オーストラリアは今すごいバブルで景気がよく、鉱山での仕事もたくさんあります。

私の知り合いの人も家族を養うため、3週間鉱山で技術者として働いて、1週間休みという生活をしています。
美香ちゃんが命の行進で行った日本の原発でも、止まっている今でも毎日すごい数の人が働いていたそうで す。
そこで原発反対のお祈りをしていたら、自分たちの仕事がなくなるから困ると言われたそうです。
 
日本とオーストラリア、そして世界中で、問題が複雑化して、
自分を守るため、家族を守るため、目の前のお金は手に入るけど地球を破滅させる道を選んでしまう。
それを批判するのは簡単で、論理的に説明することもできる。でも、それでは人の心は動かない。否定は否定を生む。

そんな"NO"を"YES"に変えるのが、パーな暮らし!世界中の人たちと手を取り合って、助け合って生きたいです〇

〇美香ちゃんが巡った世界のエコビレッジ
・スヴァンホルム@デンマーク
・フィンドホーン@スコットランド
・伝統の森@カンボジア
・パンパン・オーガニックファーム@タイ
・ベルベル人の家@モロッコ
・お寺中心のコミュニティー@ベトナム
・長屋コミュニティー@インドネシア
ヨーロッパの「スヴァンホルム」と「フィンドホーン」は、どちらもしっかりと組織されていました。
コミュニティーの中に会社があったり、診療所、カフェ、自転車修理屋さん・・・そこの中だけで全てが賄えるようでした。
スヴァンホルムでは、どんな方法にも固執せず、何かあったら皆で話し合って流れを変える=ダンスする!そうです。
ダンス、いいですね。柔軟なあたまでありたいものです。

美香ちゃんが大好きだと言っていたのが、タイの「パンパンオーガニックファーム」。
アースビルディングや加工品作り、シードセービング、オーガニックファーム、ワークショップなどされていて
仕事は全て手仕事。(ヨーロッパでは機械が使われていたそう)
タイ人の元農民の方が始められ、タイの若者たちが研修にも来るそうです。
働いてくれる若者にお給料が払われるそうで、とっても若者思いの方のように感じました。
全て遊びみたいで、とっても楽しそうな写真を見ていると、行きたくなりました~〇
「インドネシアの長屋暮らし」では、美香ちゃんは大学生たちの部屋にお邪魔したそうですが、
子どもが入ってきてスマホのゲームをやったり、ご飯をいっぱい作った日はどこかから聞きつけた人がもらいにきたりしたそうです。
人と人との距離感が近く、またそこに大学生の若者たちがコミュニティーに溶け込んでいるところが、日本と違うなぁと感じました。
同じ年くらいの若者だけで固まっているのが日本ですが、インドネシアの長屋のように、暮らしの中には子供やおじちゃんお ばちゃん、じいちゃんばあちゃんがいたほうが健全だし、大家族みたいで楽しいのになぁ。
日本の一人暮らしの大学生は、結構孤独だろうなぁ。。
「ベトナムのお寺中心コミュニティー」では、現地のお坊さんたちと生活をともにしたそうです。
そこはただの村だそうですが、お寺を中心に大きなコミュニティーが形成されており、仏教が生活の中心にあるそうです。
そこのお坊さんたちは、みんなで集える場所を作り、誰でも行ってお茶を飲みながらおしゃべりできる〇
またお昼には、近所の人たちも来て丸いテーブルにくっついて座ってご飯を食べる
村の中の憩いの場であり、遊び場でもあり、シェルターのような役目も果たしていました。
みんな近くにこんなお寺があれば、安心して暮らしていけますね*
ちょっと脱線しますが、最後のシェアリングの時、私は常日頃思っていたことを話しました。
「パーマカル チャーは生活の術としてとても大切だと思っている。ただ、人と人とがコミュニケーションして成り立っている「コミュニティー」では、持続可能な暮らしをしている人同士であっても揉め事は起りうるし、だらけてまとまりがなくなっていくこともありうる。
だからお寺が中心にあれば、人々は信仰心を胸に、自己を律し、まとまりも維持させるのではないか。
ただ日本には徳林寺以外にこんなお寺は知らないし、自分がこれから生きていく土地で、お寺中心のコミュニティーができるのか・・」
 
それに対する和尚さんの答えが明快でした。
「強く引っ張るものは本来人に備わっている。信仰心は決定的なものではない。信仰をもって結び付くためには、そのベースにあ る思想をよく理解する必要がある。信仰心は、一歩間違えればとても恐ろしいものである。
宗教や信仰心に照らして物事を考えるのではない。信仰は自分の心を安定させるのには大事だが、ある決定をするときには、自分で深く物事を見つめて考える必要がある。あらゆる理解を聞き、ビジターを大切にし、個の心を開く。」
 
うん、うん。と和尚さんの言葉をかみしめました。
周りに何かを求めるのではなく、自分がどうするのか。信仰心は自分だけのためのものであって、誰かに何かを強制するためのものではない。そして何物にもとらわれず、常に心を開き、様々な考えを聞き、自分で深く考えて答えをだす。。
和尚さん、みなさん、ありがとうございました!
さて、美香ちゃんのお話に戻ります!!!
最後に美香ちゃんは、ティクナット・ハン師直筆の書の写真を見せてくれました。
"There is no way home.  Home is the way"
「家までの道はない、家が道なのだから」
家というのは私たちの暮らしのことで、道は暮らしを作る様々な要素がどうかかわるかによって、その時々でかわる。
また、危機感もその重要な要素。道を作っていくため、私たちには経験が必要だ。
 
一人のひとが道(家)を作り始め、10年後にはその道にやってきた次の世代が未来を語る。
今いる場所で、ちょっとした工夫で、いくらでも持続可能な暮らしやコミュニティはできる。
身の回りでできることを楽しくやっていこ~〇
という美香ちゃんからのメッセージは、とってもポジティブで、きっとこれから∞の道(家)を作っていく人なのだと思います!
 

美香ちゃん、ありがとうございました!!

2日目 10月26日(土) レポートbyじゅんちゃん


6:00  本堂にて座禅
 毎回新しい発見がある。

何も考えない様にすればするほど色んな考えが、ぐるぐる巡り、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
 徳林寺でのパーマカルチャーを受講しなかったら座禅をする機会がなかったと思います。お経を唱える事も含め新しく素晴らしい経験を仲間と共に行える事に感謝しました。

7:00  ワーキングメディテーション
 心を込め、心穏やかに清掃。をする事が目的?だが、朝の本堂前の景色が美しく見とれてしまったり、手が止まってしまいました。

7:45 講義「FOREST GARDEN」
ハスタクティにてパーマカルチャー中部代表 庄司正昭さんを講師に迎え、フォレストガーデンについてご自身の活動内容の説明をもとにご指導していただきました。


庄司さんは、現在は岐阜にお住まいとの事。

初めて田植えをされた時、1反2畝もあるのに、1ヶ月かけ、ご自身で手植えされたそうです。
その後、人の力のすごさを知り、今では仲間と田仕事をされているようです。
また、醤油や、味噌も手作りされ、大豆、塩、麹、も自家製で庄司さんの造る味噌は究極の手前味噌だと嬉しそうに話されていました。
1つの物を作り上げる為には、時間や、手間がかかる。スーパー等で安く売られているものは、どこかで搾取されたり、流れ作業で大量に生産されている。
本当に価値がわかる、ありがたみがわかる価値観を持って欲しい。

○暮らすという事は、自然とともに生きる事。
自然とともに生きる事とは、里山を大切にし、

里山とともに生きる事。
昔から日本は生物の多様性が多い里山から恵みをいただき、敬意をはらっていた。今では人間の都合ばかりが優先されてしまっている。

○これまでの庭
日本庭園などは神と人間の神聖な場所と考えられ聖域とされていたり。茶道に無くてはならない場所であったりした。

いかに自然に近づけるかの考え方で、緑の美しさや、風を感じ、見て癒されるだけの物だった。
いくつかの問題があり、剪定や落ち葉、肥料が必要だったり害虫が出たら駆除をしたりと手間がかかり、庭を業者任せにして、花や木の名前を知らない人が住んでいたりするそうです。
庄司さんは庭師時代に苔をなめられるほどきれいに掃いていたそうです。

○暮らす庭
庭は見ているだけではもったいない。
もし、あなたの庭があの里山のように、自然と繋がり、

生産性があり、精神的にも癒され、植物同士が助け合い、落ち葉や、枝などが資源となり、少しの労力で循環し、永続する事ができたなら。
 
庄司さんを中心とするParmaculture-TUBU Garden Design Lab.で
そのコンセプト(暮らす庭)をもとに浜名湖ガーデンパークにて様々な工夫、知恵を盛り込んだ庭を再現し、見事金賞、浜松市長賞を受賞されました。

日干しレンガで作る釜戸、こならの巨木をくりぬいたシンク、雨水をためる水瓶、素焼き瓦を使ったヴァイオジオフィルター、竹で作ったコンポスト、それぞれの役割をはたす樹木や植物たち(びわ、金柑、ジューンベリー、クロバーなど)
タープのロープをつたって雨水タンクに水が溜まるシステムなどその他にも沢山のアイデアが詰まった素晴らしい作品でした。
詳しくはhttp://percultube-garden.jimdo.com/ こちらで。

さてここからがFOREST GARDENの本題です。

○フォレストガーデン
 「世界を食べられる森に変える」
              ビル・モリソン
 フォレストガーデンとは?
 自然の中でもっとも生き物たちが豊かな状態である若い森をモデルに、暮らしの為に必要な食べ物だけでなく、暮らしに利用できる様々な実りを持続可能な方法でより多く手に入れる為の森のデザイン手法です。

歴史は古く紀元前10000年前〜2000年前 古くは縄文人も活用、

現在でも赤道付近の熱帯林で暮らすネイティブの人々は日常として利用している。
 人類が農業を手にするまで、世界中で行われていたと推測される。
 
近年のフォレストガーデンでは日本人の賀川豊彦の立体農業が先駆けだったりする。ちょっと嬉しいですね。
 面白い記事があったので
新聞記事にみる賀川豊彦://www.core100.net/lab/pdf_torikai/038.pdf
 読んでみてください。

 現在では、伊豆のshikigami での実践者ディオン・ワークマンとあさこさんが様々な活動をされています。http://shikigami.net/

○フォレストガーデンの可能性
フォレストガーデンには様々な可能性があり、

手を余りかけなくても自然や動植物たちの力で循環し、持続可能になる。地球への負荷もなく、食べ物以外にも様々な恩恵を人間はいただく事ができる。まさに一石何鳥にもなりうる素晴らしい考え方ですね。

おじいちゃん家に遊びにいくと、いつも庭には食べ物があって、

家の裏には、イチジクや、柿や、梅、柚の木があって、いつもおばあちゃんが、木陰で手仕事をしていた。
 豊かな空間でゆっくりと時間がながれていた。そんな記憶が頭の片隅からよみがえり、なんだ暮らしの庭は身近にあったんだな。と再確認できました。
 フォレストガーデンは日本の伝統的文化に組み込まれていて、田舎では普通の事だったりするんだな。今の日本の住宅環境でも考え方を変えれば小さな小さなフォレストガーデン、持続可能な暮らしの庭(森)ができるし、それを広めたい。と
そんな風に思えた素晴らしい講義でした。庄司さんありがとうございました。
 庭をつくるときはご指導おねがいします。

つづきまして建築実習

 和尚さん、みかちゃんを中心としたWCのおかげで、柱、タガ、

屋根の材料の製作まで、終了していた為。今回はなんと屋根を上げる事が目標です。さてどうなることやら・・・

9:20
建築実習午前の部
屋根の組み立て前の作業、4チームに分かれる。
1 ドームの材料の長さを測る。みかちゃん
2 屋根の中心部に24カ所穴をあける。酒井さん
3 木材を30cmの長さに切る。(24本)じゅんちゃん
4 滑車を竹に取り付ける。和尚さん
和気あいあいとそれぞれの作業を進めていく


順調に進みブランチの時間となる。
今回も、もくもくキッチンはあっちゃんが担当。

1人でもくもくと美味しい料理を作ってくれました。

メニュー
 ☆白菜とグリーントマトとタマネギのスープ塩味
 ☆かぼちゃとタマネギの蒸し料理ひえ

              豆乳味噌ソース人参の葉のナムル添え

 ☆徳林寺炒めグリーントマト、ピーマンなど
 ☆大根のきしめん、練りごま醤油味
 ☆おいしいお米
 ☆具沢山みそ汁
    ☆りんごのひえくずコンポート(おやつ)

前日収穫した野菜も沢山食べられ豊かな食卓に感謝感謝感謝です。

あっちゃんありがとう。

13:00
建築実習第2部
突然の雨
室内で出来る作業からスタート。
屋根の骨組みと骨組みを受ける材料を45°にカットする事に。
雨はすぐにあがりました。
骨組みはなんと手ノコで。
     手ノコガール、手ノコボーイも息をきらしながら頑張りました。。

受けの材料は、卓上スライド押しノコで、

材料が弾いてしまいヒヤットする場面も、気を引き締めておこなわければと思いました。

カットし終えた材料を柱に取り付け。
高いところが好きなしょうちゃん&じゅんちゃんコンビが高所作業を軽やかにこなす。○○と煙は高いところが好き?

穴を空けた屋根の中心の材料と骨組みを組み立てる作業は全員で行

いました。ボルトとナットでつなぐつなぐ、1本1本つないでく。

組み上がった姿は巨大タコ?巨大蜘蛛?何やら宇宙と交信する道具のような物体になりました。

いよいよ屋根上げ作業へ。



しかし思っていた様にはいかず、今回の作業はここまで、

中心の材料と骨組みの接続部の強度の問題、重量も重く上に上げる為の方法の見直し、など新たな課題が見えてきました。

来月で建築実習も終わりになります。屋根を上げ、ビニールをはったり、入り口を作ったり作業はまだあるので、また名古屋のみなさんでWCを行うかも。
最後まで、事故の無いようにしましょう。

15:00
予定より1時間遅れで卒業制作グループワーク

酒井さん 8割から9割皮が剥けるドングリ皮むき器製作。
    ドングリを使ってヌードル、クッキーなど作る予定。
               発電も試行錯誤中
ともみちゃん もんぺちくちく中。
たまりちゃん すだじい(しいな)の活用法検討中
        枕が有力候補
うめちゃん 活生器、チャルカ製作予定
潤三さん  活生器 製作の為材料加工中
さなえちゃん アフリカ布でもんぺちくちく中
じゅんちゃん 古農道具復活作戦検討中

残すところ後2回、ちょっと寂しいです。
12月はギャザリングの為、次回11月の講義が最終になります。

4月から始まった徳林寺でのパーマカルチャー講座、皆さんの考え方や身の回りに変化が生じてますね。次回のビジョンマップが楽しみです。

 一発芸もチョー楽しみ。

 風邪などはねのけ万全の体調でお会いしましょう。

それではまた、じゅんちゃんでした。