自然エネルギー&温室づくり 7月のレポート

1日目 7月19日(土) レポートbyさきちゃん

塾生:たまり、じゅんぞう、けんけん、かなちゃん、酒井さん、ともちゃん、りょうちゃん、さき

スタッフ:みかちゃん、恵子さん、しょうちゃん、あっちゃん、うめちゃん、(和尚さん)

そして講師は、だいず先生こと、高野雅夫先生です。

以下だいず先生の紹介

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高野雅夫(たかのまさお)
1962年 山口県生まれ
名古屋大学大学院環境学研究科、地球環境科学専攻教授
1981年 名古屋大学理学部入学、地球科学で博士号(理学)取得
1993年 名古屋大学理学部助手
「全地球史解読」という地球史を調べる研究プロジェクトに参加し、
「生命と地球の共進化というコンセプトで
地球史をとらえることを学ぶ。
その中で46億年の地球史において
人類の時代が特異な時代であることに気づく。
1996年、理学研究科助教授。
2001年、名古屋大学大学院環境学研究科設立に参加、同準教授。
さまざまな分野の専門家と共労し、
地下資源が枯渇した1000年後でもやっていられるような
地球と社会のシステムを作り出すための「千年持続学」を構想中。
また市民のひとりとして行政やNPOと共労して
「千年持続型社会」を実現するための活動に参加。

また、その内容をブログ

「だいず先生の持続可能性学入門~自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場~」

http://blog.goo.ne.jp/daizusensei  で発信中。

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13:40~14:10   おのおの近況報告と、だいず先生の簡単な自己紹介

 

 

 

 

14:30~   だいず先生によるお話し 「自然(じねんエネルギーとは)」

ここからは大豆先生のスライドに沿って、お話を聞きました。

自然(しぜん)=nature ここには人間は入っていない。この考えは明治以降のもの。(現代はこっち)

自然(じねん)=自(おの)ずから然(しか)らしむる=世界全体

明治より前には、こちらだった。

 

・成長型社会の持続不可能性

地下資源は使える量に限りがあるためいずれ行き詰まる。

地下資源を使い始めたのは産業革命以降、150年くらい。

・3・11で、決してあってはいけない、あり得ないと言われていたことが起こってしまった。(福島第一原発事故 3基メルトダウン 1基火災)

日本全体が放射能と共に生きていくことになった。

・原発事故以降、自然エネルギー買取制度ができた。

確実に利益がでるので、様々な企業等が自然エネルギーの分野に参入。

                

だいず先生が見学に行かれたあるメガワットソーラー発電所。

地面に草が生えて影ができると発電効率が落ちるので、地面に砂利をしていた。

除草剤もまくのでは。

 

これは「自然エネルギー?」「不自然エネルギー?」

 

 

 

 

・エネルギー消費構造の変遷

1880年代はエネルギーの8割が薪炭だった。1900年代に石炭にかわり、196070くらいで、石油の量が大幅に増えた。1970年代 石油が7割オイルショックガス、原子力へ

だいず先生は1962年生まれで、子どもの時は石炭と薪炭だった。その後石油ボイラーになった。さんまを焼く時は炭だったのが、プロパンガスになった。時代の流れを反映している。

・将来のエネルギービジョン

 2008年:石油、石炭、天然ガス、原子力、水力、風力

 2030年:石炭、天然ガス、水力、風力、バイオマス

 2050年:水力、風力、バイオマス(今の電力使用量の1/4)

今の自民党政権は、原子力大事だよねという流れになっている。エネルギー問題は市場ではなく政策で決まる。国会で決める。

だからこれは予測ではなく、使う電力を1/4にせねば!という提案。この話をすると、「生活水準を下げるのは無理」という人がいるが

         

 エネルギーの消費量を減らしながら、人生の質を高めていこう!

 

 

「すげの里」豊田市にある自然エネルギー100%で運営する公共施設

・建物本体 高断熱、土壁による 大熱容量、地中熱利用エアコン不要で夏冬快適に

・太陽光発電(売買電)電力自給にチャレンジ

・ウッド(薪)ボイラーによる給湯と床暖房地域の間伐材を利用

・マイクロ水力発電獣害よけの電気柵の電源

・バイオガス家畜のふんにょうを燃料と肥料に

 

・すげの里は、ベタ基礎コンクリート。地面ベタ基礎床暖房パネル床板の順。基礎の外まで断熱剤を付けている。通気口もいらない。湿気も大丈夫。(1年目は基礎のコンクリートが十分に乾いていなくて床板がベコベコになったが、2年目からは大丈夫だった。)

・地下5mになると、気温がほとんど変化しない。夏は地面が冷たく、冬は地面が温かい。だから竪穴式住居はパッシブ地中熱利用。

 

岐阜県 高低差50cmのピコ水力、30w
富山の製鉄所の人が発明、今は富山県立大学で研究している。昔は脱穀機の動力として使っていた。
・慣行水利権地元の人がokといえばok。昔は国土交通省の許可が必要だったが、今は登録制になった。

・夜の電気を捨てていたので、バッテリーにためた。
   24hずっと30w発電している。余ってる時にバッテリーにためて、足りない時はバッテリーから使う。
30wで生活していけるのか、実験。必要最低限の家電(証明、洗濯機、冷蔵庫、通信機器)の使用。

   <結果>
   発電電力:720Wh、消費電力:591Wh、差の電力:+129Wh→電力が余った!

   バッテリーは16A、電圧24V
間伐材の活用について
・切った木が山に放ってあるこんなに木が放ってあるのは日本だけである。でも今は市場に持って行くだ けで赤字になる。間伐材の利用で今まで色んなアイデアがあったが、ほとんど失敗している。
<何とかしないと!>

・「木の駅プロジェクト」
木を伐採集材パルプ・チップ業者に引き渡し(山主)モリ券 6000円/tゲット地元の指定店で利用できる(地域通貨)
  <だだし…›

・業者は3000円/tで買ってくれるが、残りの3000円/tは助成金と寄付金で賄っている。
それらのお金も、今後も継続して集まるとは限らない。

・同じような取り組みを、全国2030箇所でやっている。

 

しかし、実際のところ6000円/tでは安すぎる。様々な経費を考えると12000円/tはする。
でもおじさんたちが軽トラで運んで来れば、お小遣い稼ぎにはなる。1日働いて6000円は、林業としては安い。

<木の駅プロジェクト存続のために!>

1t6000円で買ってもらう温泉の薪ボイラー用の薪として買ってもらう。
 朝1回、夕1回炊けばok。重油ボイラーよりもはるかに安くできる!

・一番よいと言われているのが、オーストリアのKOB社の薪ボイラー。日本製はまだまだ海外のメーカーには劣る
  
電気軽トラ改造講座岐阜県郡上市明宝地区栃尾里人塾
・田舎はガソリンスタンドがない。入れにいくだけで10kmかかったりする。
・電気自動車 50万円のキット、電圧100V 

石田式ピコ水車発電機(200W豊田市旭地区 水車の里つくば
100万円は市から補助、電気自動車(軽トラ)1台置いて、30km走れる、車検を取る。

  田舎で暮らしはじめた若者たちに学ぶ

・「暮らしを自分の手で丁寧にやっていきたい」「あまりお金が無くても安心して暮らせる暮らしがしたい」

・田舎の神社での結婚式、村人総出で祝福。

・田舎へ移住する人数が、年々増え続けている。

      
『逆都市化の時代』

第2期移住ブームの特徴

・第1次移住ブームは1970年代、都市的価値観へのアンチテーゼであった。
・しかし今は、自然な選択として移住している。新しい世界観、人生観、生死観が芽生えている?
   ↓BUT
・実際、田舎に入るのはとても難しい。空き家はたくさんあるが、貸してくれない場合も多い。
・技術、コミュニケーション、お金を稼ぐ方法を身につけておく必要がある。

千年持続学校

・空き家が無いなら新しく建ててしまおう!ということで、希望者を募って千年持続学校開催。

・オフグリッド太陽光発電システムバッテリー8つ、電力会社と繋がない。

・トイレバイオガストイレ

・9月に完成予定、3年かかった。月1~2日間と、その間の土日も来れる人は作業をした。

・この家が完成したら、1世帯移住する

地元の人と人脈ができると、家も見つかりやすい。千年持続学校に通っているというと信用してもらえる。

上質な人生のためのエネルギーとは?

・自然によりそい、自然の恵みを得て、分かりやすく、自分たちでできる、楽しいエネルギー利用 =自然(じねん)エネルギー

・本来自然(じねん)にうまくいくようになっているのに、自然から浮き上がった科学技術によって、いらないこと過剰なことをやってものごとを難しくしている。その対策称してさらにいらないことをしてさらに難しくしている。そういうことをやめれば、ものごとはうまくいく。

○ QOL(Quality of Life:生活水準が高いこと) ≠ QOD(Quality of Death:人生の質が高いこと)

QODの高い死=自然(じねん)な死

・高度経済成長期以前は、確かに貧しかった。でも今は、これ以上、上がりようがない。エネルギーの断捨離!

・自然(じねん)に生き、自然(じねん)に死ぬ=質の高い人生

・自然な死、幸せな死過剰な延命

「人は説得によって変わることは無い 感化によって変わる」

・だいず先生の学生の「30W生活実験」が、朝日新聞に紹介された。1面トップ、8段抜き。だいず先生はこの研究についてインタビューを受け、「まず実際に行って生活してみてください」と、体よく断ったつもりだったが、真面目な記者さんは本当に行って30W生活をして、記事を書いてくれた。「ミニ水力 秘める力」「ムダ減らす生活工夫」家庭でできる節電生活などについても書いてくれた。

・どれだけ電気を作った!ではなく、ライフスタイル全体を見直すことが必要。必ず水力発電機の値段を聞かれるが、らせん式水車は70万円、1kw6070円。つまり電気を買うよりはるかに高い。電気が欲しいだけなら買えばいい。ではなんでこんな生活をしているのか?いくら論理で言っても、価値観は変わらない。「人は説得によって変わることは無い、感化によって変わる。」

・都市でこういう暮らしをするのは難しい。都会で無理しなくてもいい。でも、ソーラーパネルを設置するなど、オフグリットを部分的にすることはできる。

・地中熱利用も、今ある家でやるのは無理。新しく建てるときにする。

・「人生の質を高めよう」という話であって、技術の話ではない。

駅そばは街づくり、遠い所は都市開発をやめましょう。(田舎に戻していく)

人口が減るから、これは可能。だが街を作りかえるのは、何十年もかかる。

◯田舎への移住について

1次移住ブームコミューン このままじゃいかん!とインテリの人たちなど移住。秘密結社的

田舎の人は、都市の価値観を無理やり受け入れてきた。 都会の人が今度は都会の価値観はだめだと言ってきても、受け入れられない。

では田舎に住むためにはどうしたらいいのか?

 

コミューンタイプ(新しいコミュニティーを作る)or 千年続いてきたコミュニティーに入って、受け継いでいく。千年の知恵があるので、それをゼロからやるのは不自然。田舎には、都会の価値観になっても抜け出せない根性がある。

<豊田市の例>

・定住委員さんがいる。面接をして、地元側の合議で移住できるか決定される。

・家主さんの一存では決められない。受け入れ側が選ぶ。30代、50代60代の希望者が多いが、30代が受かりやすい。

・落ちる人は、「暮らしの具体的イメージがもてていない」「別荘的に考えている」「5年後のビジョンが言えない」。受け入れ先は、地域の担い手が欲しい。だから「この人は地域の仕事をやってくれるか」どうかを見ている。草刈りを一生懸命やると、認めてもらえる!!村の美学!!

・受け入れても夜逃げのように出ていく等、失敗があったから、村の人たちは慎重になっている。

・村に入っていくためには、そこの塾等に入って学ぶとよい。

 

 2050年の製造業はなどはどうなっていけばいいか?

・金属リサイクル

・工業製品作り自然エネルギー

・生き方のモデルは今は1つだけ(お金消費)。今後は別のライフスタイル

・買い物、芸術、大学、海外との窓口の機能は、都市でないと難しい。

・稼ぐ食べる

・自然農は新しい方法(省エネ)。江戸時代は有機農法で、すごい苦労だった。

○LED、ソーラーパネルを作るのに、今はすごくエネルギーを使っている。石油が無いと作れない。ソーラーパネルの処理1980年代のをリサイクルしている。素子自体は大丈夫。

 

以上、とっても長くなりましたがどれをとっても大切なお話だったので、書き起こさせていただきました。

田舎の集落に移住するための具体的なアドバイスや、エネルギーの自給についてなど、今の自分にとって必要なお話ばかりでした。

また、そのような方法だけに留まらず、エネルギーの消費量を減らして「人生の質を高める」こと、「人は説得によってではなく、感化によって変わる」ということなど、心や価値観の転換についてのお話が、本当にわかりやすく、すっと入ってきました。

これからの暮らしのヒントが散りばめられ、これからの生き方に対する自信をもてた1日でした。

だいず先生、ほんとうに、ありがとうございました。

**Saki**

 

2日目 7月20日(日) レポートbyけんけん

2日目です。
座禅とワーキングメディテーションを終えて、さあ今日は盛りだくさん。張り切っていきましょう!
と、運動場の方からトランペットの音が…なんと、だいず先生ではないですか!多趣味ですね~!

 

■7:30 木の声を聞くワーク(by高野先生)
皆で徳林寺の裏の森に向かいます。
色とりどり、かわいいキノコたちがお出迎えしてくれます。

15分ほど歩き、程よく開けた森の中でだいず先生のお話が始まり、
この場所の森林の成り立ちや歴史、これからについてイメージをわかせます。

・裸地 →松林 →落葉広葉樹林(サクラ、コナラ)これが現在の状態
・かつて炭の材として利用、人の手が入って、人が利用しながら造られた林
・株立ち:萌芽更新(切り株から芽が出て大きくなること)の跡
・森は人間がどれくらい関与するかで姿がまったく異なる
・これからは常緑広葉樹の森になる(照葉樹林)。極相林(最終的に森が行き着く状態)に向かっている。
・既に下から常緑広葉樹が出てきている。世代交代中の森。

そして木の声を聞くワークです。
人間は、今は人工物に囲まれた生活をしているが、昔は生き物に囲まれてコミュニケーションをとれたはず。植物とも。
例えばトマト栽培の名人はトマトと会話ができるのでは?
そんな、自分にも存在するであろう「力」を信じながら、
お気に入りの木を選んで、傍によって、ただ耳を澄ませてみます。

僕が選んだのは、大きな「コナラ」
僕が受け取ったものは…
・葉を落として土を豊かに、実や樹液で動物や昆虫を豊かにしてきた
・この場所で自分ができること、仲間や他の生き物たちと精一杯やってきたぞ。
 そんなパワーや自信
・それでいて、どことなく穏やかな優しいエネルギー
・自分の事だけじゃなく皆と一緒に周りを豊かにしながら成長していこう。。

15分ほどたって、輪になって感じたことをシェアします。
・「そんなにおどおどしなさんな」と言われた
・鼻歌を歌っていた
・夢職OK!
・夜は重い音、今は軽い音
・レイシに「おい!」と呼ばれてギクッとした
・車の音に反応していた、木は気
・座禅の感じに似ている
などなど

皆さん思い思いに木からのメッセージを受け取れたようです。
それにしても「蚊」が凄かったですね…
虫よけも蚊取り線香も効かず、皆で刺されまくりました。。
次は蚊のいない時期にまたやりましょう!

■9:00 畑実習
涼しいうちに畑に向かいます。にんじんを蒔きます。
僕は5月、6月とお休みしていたので
久しぶりに見るパーマカルチャーガーデンの勢い(草も野菜も)にびっくり!
しかも、トマト、キュウリ、枝豆。。野菜たちが育ってる!
収穫時です!晩ご飯に使いましょうとのこと。わくわく!(^^)!

草刈りをしてスペースを作り、にんじんの種を蒔きます。
・にんじんは梅雨明け直前、発芽に水分が必要
・黒田五寸人参、F1のものもあるので注意。

そして復習がてら自然農の種の蒔き方です。
・草を刈る
・表面の土を鎌で1㎝程削り、横によける(地表にある雑草の種をよける)
・根切り 3~5㎝鎌を入れ根っこを出す
・平らにする
・よく押さえる(鍬で押さえてもよい)毛管現象で水分を確保
・(にんじんの場合)種は薄く蒔く→上からたたく
・蒔いたところに切った草を置く
・さらに上から草をかぶせて、たまに様子を見る、芽が出たら草はよける

■10:00 ブランチ
ヘルシー、おいしーのビューティフルなブランチ。
レタスとキャベツのサラダ、ラタティーユ、などなど。
色とりどりの野菜達が輝いていました。

さとりちゃんありがとうございます!

楽しいおしゃべりと美味しい食事で充電完了!
ちょっとお昼寝もして午後の部に突入です。

■12:00 <講義>コミュニケーション
さあ午後はコーチングコーチでもある梅ちゃんの講義でスタートです。
テーマは「相手に伝わるコミュニケーション」。

まずはコミュニケーションで一番大事な「話を聴く」「話を進める」ことについて
ワークしていきます。

・会話をスムーズに進めていくワード
 「うんうん、っていうと?」(深める)
 「なるほどー!それで?」(進める)
 「へぇ~!他には?」(広げる)
・相手の状況(テンション)に合わせて、それに+1するイメージ

ペアになっていろいろなテンションで挨拶を交わします。

・「こんにちは」(普通)それに対して「こんにちは…」(低いテンション)
 →(今話しちゃだめだったかな…)
・「こんにちは…」(低いテンション)それに対して「こんにちは!」(テンション高)
 →びっくりした~
・常にテンションが高ければ良いというわけではなく、相手のレンジよりも少し上(+1)で返すとよい。これが相手も心地よいと感じるゾーン。


次に最近あった事をネタに、話す、聴くを繰り返します。
うまく相槌や質問をして話を進められるでしょうか?

梅ちゃんの様々なパターンでの実演も交えながらペアで実践します。
(豆乳戦争や富士山4回目の話)

・いい質問や相槌
 →相手が「これを話していいんだな」という安心感を得て、気分が乗ってくる
 →短時間で話を進められる

そして、意見がぶつかるときのコミュニケーションについて話が進みます。

・大事な信念:必ず共有ゾーンが見つかる
・相手が大事にしているところを聴きながら、それをつぶさないように共有ゾーンを探る
大事な記念日に予約したつもりが当日行ってみたら予約されてなかった、
という例で考えていきます。

・自分の気持ちを私メッセージで伝える
 自分の背景、想いを説明し気持ちを伝える→「困ったなぁ」
・相手の気持ちや考えを聞く
・予約したか、してないかの議論から視座を高めて共有ゾーンを探る
・一緒に解決策を考える→「どうしましょう?」

最後に質問。
自然農の川口さんは、周りから「草を刈れ!」と言われてどんな言葉を返したでしょう?何人かが梅ちゃんに「草を刈って」と言われチャレンジしますが、ことごとく言い負かされてしまいます。

川口さんは「そうですか…考えときます」と返したそうです。

「草を刈れ」というのは気持ち的な面が大きいので、
境界のところは少し草を刈ったりして、やんわりと相手の要望を受け入れつつも
相手にも様子を見てもらって、自分の畑に雑草がこないことが分かれば
そのうち言わなくなる。ということで「そうですか…考えときます」と言っていたということです。

■14:00 畑実習2
再び畑に出て作業です。
・誘引 8の字にして結びます
・トマトの脇芽
 主軸からでる脇枝、葉を一つ残して切る

そして野菜達の収穫をします。枝豆は手にいっぱいに収穫!
そして青いトマトをちょっといただきます。青くても甘い、旨い!感動です。

■16:00 ガーデンパーティ~夕食
ガーデンパーティということで、ピッツアとほうとうを準備します。ほうとうは生地を手でよりよりして伸ばしていきますが、なかなかうまく伸びません。結構ごっつい「ツチノコ」のようなものも?どんな仕上がりになるんでしょう?

ピッツアはひとりづつ生地を伸ばしてオリジナルピッツアを作ります。夕方採った青トマトやバジル、パプリカなど思い思いにトッピング。庄ちゃんが窯の炭を最高の状態に準備してくれて、いい感じにパリパリに焼きあがります。
めちゃ、旨い!!
リンゴをのせたデザートピザも最高~!盛り付けも美しかったですね!枝豆も最高~!
ほうとう、お腹に入る余裕あるかな?って思いましたが、別腹?な感じで美味しくいただきました!

ガーデンパーティ、本当に楽しかった!(^^)!ぜひまたやりたいですね!!

■20:00 <宿題>日本のシステムデザイン発表
お腹いっぱいでお風呂も入って、ぐっすり眠れそう~。いえいえ、その前にワークですよ!

前回のワーク「我が家のシステムデザイン」に続き、「日本のシステムデザイン」について「有機物」「水」「エネルギー」のチームに分かれて、調べてきたことをシェアし整理して発表します。

「有機物」チーム:ともちゃん、たまり

「水」チーム:さきちゃん、潤三さん、けんけん

「エネルギー」チーム:酒井さん、じゅんちゃん、かなちゃん

今回調べてみて初めて分かったこと、初めて知ったことが多かったです。
関心を持ってインターネットや書籍で調べるといろいろわかるものですね。
普段からアンテナを高くして、受け身情報でなく、自発的にいろいろな情報を集めることの大切さを感じました。

盛りだくさんの二日目終了。おやすみなさい!!



3日目 7月21日(月) レポートbyたまり

朝6時〜座禅の時間、ワーキングメディテーション(お掃除タイム)を終え、今日は7時半からみっちり!建築実習の日でした。
前回までで土台作りが終わり、間に合わなかった部分は名古屋組がフォローしてくれました。
予定より遅れ気味の建築実習、、
本日も暑くならない時間帯から早めの開始です!
まずは和尚さんよりド−ム型温室を作るにあたっての今後の方向性を伺います。
今後の予定・・15本の柱を立て、強度を高めるために、3個の木枠(タガ)をつくり、柱と固定していく。
そのための、準備段階としての作業が必要なため、そこから本日は開始となりました。
 
2チームに分かれて作業を進めていきました。
Aチーム:タガを作る木材のカンナがけとタガ作り
Bチーム:柱の選定。廃材を使うので、木材の長さが違うため、長さを計り、長さをそろえて切る
 
朝からじりじりと焼けるような暑さの中、みんなで声を掛け合い作業が進んでいきます。
Aチーム
メジャーで計った柱を一列に並べて、かんなをかける前に綺麗にほうきで掃きます。
(電動のカンナなので、小石などが付いていると歯がかけてしまうそうです)
長さを測ったら、電動まるのこで3800mmの長さで1本1本カットし、その後、かんなをかけて幅をそろえました。
Bチーム
タガになるようの薄めの木版を、厚さをそろえるようにカンナがけしていきます。
その後、長さを一斉にそろえるように一度ビスで5枚を固定し、卓上まるのこで長さをそろえてカットします。
それをコンクリートの土台の外側に当てはめて円形のタガを作っていきます。
そして、強度を高めるためかな?2枚の木版を木工ボンドで張り付けて、万力で固定しながら最終的にビスで2枚の木版を固定しました。
 
注:使用する機械は、便利だけれど、下手をすると大怪我をする機械。指導を受けながら、慎重に作業を進めました。
手袋やタオル、帽子のひもは引き込まれる可能性があるので、外すか、タオルや帽子のひもは必ずシャツの中に納めて作業をすること。
卓上まるのこ:始動スイッチを押し、回転数がしっかりと上がってから歯をおろすこと。
 
私にとって建築はほぼ全てが初めての体験で、全てが新鮮なことばかり。
言葉も機械も初めてすぎて、チンプンカンプン、機械に触れるのも恐る恐るでしたが、みんなの優しい指導のお陰で、徐々に機械にも慣れてきました。
それにしても、男性達の機械への慣れの早さ、力仕事の効率のよさには、間近で見ながら感動!
昔も、『おじいさんは山へ芝刈りへ、おばあさんは川へ洗濯へ』だったように、作業をする上で、それぞれの得意分野を生かしながら、分担して効率よく進めるのも大事だなー、と改めて感じました。
 
作業の途中、10時からのブランチの美味しさと言ったら!
皆で汗を流した後のご飯ほど美味しく染み渡るものはないですね♪
あっちゃん、さとりちゃん、けいこさん、3日間美味しくて愛のこもった料理、ごちそう様でした!
ブランチ後、一旦休憩して、作業再開!
猛暑の中の炎天下での作業はかなりハード、、みんなのテンションはややおかしな方向に。。笑
ボンドでお絵描きが始まったり、歌で気合いをいれたりと、やっぱりみんな楽しみ上手です!
 
条件的には厳しい気候の中、時折吹く風の心地よさ、みんなで声を掛け合い作業をする楽しさ、食事の染み渡る美味しさなど、
心地よい感覚がしみじみと染み渡り、
だいず先生がおっしゃっていた『質の高い人生を生きる』とは、まさにこのことだなあと感じました。
この建築実習を通して、塾生の絆が強まったことは間違いなし!です^ー^♪
 
 
建築実習が終了し、最後に卒業製作のアイデアを皆で出し合いました。
あがった意見
・すだじいの殻割り
・ソーラークッカー
・もんぺ(草木染めの)作り・・古い着物をほどいて・・卒業製作として、ワークショップを開いたら!?
・太陽熱温水器
・蚊帳・パーソナル蚊帳
・トーリスメトロノーム型風車で発電機
・回転円筒風車
・ピコ水力発電(5万円で30W出来るもの)
・パーカル占い
・パーカル桶(マイ桶作り)
・あっちゃんの料理本
・種まきカレンダー
・種まきアプリ
(日付・場所を入力すると、蒔き時の種が検索できるアプリ。
 コンパニオンプランツも分かる、種の森や野口の種さんに繋がって、その場で注文できる!)
・自然農の本(中部地域の取材本)・・地域のパーカル的暮らしの実践者を取材し発表する
これらから、(他に思いついた方がいれば、他でもOK!)8月にそれぞれのやりたい事を決め、チーム分けをしていきます。
そして、いよいよ塾も後半へ突入していきます。
 
次回は場所を変え、安曇野へトリップ。
徳林寺とはまた違う空気感を、皆で味わえるのを楽しみにしています♪