11月24日のレポート報告です。
私にとっては約1ヶ月ぶりの座禅。
手放しても手放してもやってくる雑念&足のしびれ!
お隣のみかちゃんの姿勢の綺麗さは、日頃の習慣の現れだなあと、気を取り直し自分に向き合う。
名古屋パーマカルチャー塾の、この自分と向き合える静寂な時間(心の中はなかなか騒がしいけれど・・)が
とっても心地よく、改めて残り少ないこの時間を大切にしようと思いました。
心静かに掃除に向き合う時間もとっても心地よい感覚で、
日頃の掃除もやっつけ仕事でなくこんな風に行えば心地よくできるんだな、と改めて。
徳林寺で過ごす朝の時間は、早起きは三文の徳 をしみじみ思い出させてくれます。
こんな風に日々をじっくり過ごせたら、心豊かに暮らせそうだなあ。
掃き掃除をしている隣で、あっちゃんが朝からご飯の支度をしてくれていて・・・
その風景が美しく、みとれてしまいました。
玄米粥に、以下のトッピングを添えて。
・ゆず風味のごまネギ醤油
・だいこん葉とみかチャールの炒め物(みかちゃんお手製の青トマトのアチャール☆)
・きんぴらごほう ・だいこんの浅漬け
・あっちゃんママのお手製梅干し(2年もの)
・玉ねぎマリネ
とろろ入り味噌汁
おなかに優しく染み渡り、朝からうきうきする、元気の出る朝ご飯。
田中優さんを囲み、みんなで美味しく頂きました!
優さんのダムのお話、リニアのお話など
今まで知らなかった衝撃的な内容をお聞きすることができ、
&酒井さんとの絶妙な対談に朝からみんなのテンションも大盛り上がりでした♪
会場設営、音響セッティング、看板作り、物販のDMなど・・
事前に打ち合わせをあまりしていなかったのですが、阿吽の呼吸でそれぞれの得意分野を生かしどんどん進む準備に、
改めて素晴らしいメンバーと共にパーマカルチャー塾に参加出来ていたんだなあ、幸せだなあ、としみじみ。
いよいよ始まる講演会にわくわくです。
足もとから未来を創るはじめの一歩
〜『させられる自分』から、『する自分』に〜
徳林寺本堂にて、優さんのお話が始まりました。
梅ちゃんから、優さんのお話の内容の幅広さがすごい!と紹介があると、
自分は、興味をもったことをとことん調べるのが好きなんです、と。
お仕事も、サラリーマンを31年間続けられている間も(6年前に退職、現在は活動に専念されています)、
NGOの活動には積極的に参加し、ピースボートに毎年乗っていたとのこと!
その中で、どうしたら疲れずに活動を続けられるかを考え、
『させられる』時に疲れ、『好き好んで する』時、疲れないんだと発見、
自分から、『する』意識で活動をされていたそうです。
真実が世間一般からして不都合なことであっても、本当のことをとことん調べ尽くし
本当のことを優先し、自分が正しいと思ったことをする。
例え親しいNGOの人たちと摩擦が生じても、そこで妥協することなく『する』軸をぶらさずに活動を続けてきたそうです。
そのぶれない軸と精神力が、自らのエネルギーを空回りさせることなく有効活用し、
これだけの活動を続けてこられた秘訣なんだな、と。
冒頭から、大切なことを教えて頂きました。
2時間の中で、今起きている日本や世界の現状、自らの関わっている環境活動、
移住先の岡山でのオフグリッド生活などなど、書面では書ききれないほどの沢山の貴重な情報を提供して頂きました。
詳しくは、田中優さんの著書に載っていますのでそちらを参考になさって下さいね。
◎地宝論 地球を救う地域の知恵 :こどもの未来社
◎電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ(未来のあたりまえシリーズ):合同出版
沢山の情報の中から、いくつかシェアしますね。
(違っている部分があれば指摘&修正などご意見お願いします!)
☆エネルギー ペイバックタイムのお話。・・・そのもの自身が創るエネルギーが、そのものが生産されたエネルギーをどれだけ取り戻せるか
エネルギー装置として例えば小さな風車は永遠に取り戻せず、太陽光発電は2年あればエネルギーを取り戻せる。
火力はペイバックとしては成り立たない。(今の森林伐採が、今の電気に成っているから)
家庭でのエネルギー自給には太陽光は最適。但し、長く使うことが大切。
→今続々と導入されている太陽光パネルが、10年経つと買い取り制度が減額し一斉に廃棄されるタイミングがやってくる。
まだ使える太陽光パネルを、安くまたは譲ってもらおう!
☆最近沢山見るようになった、メガワットソーラーについて。
電気は送電線の中で30メートルで1%のロスがある。僻地に作られたそれらから町まで送電する際のロスは多量、
100%ロスの場合もあり!
それらを作る際の再生エネルギー資金は私達の電気料金から使われている。無駄な電力再生に資金提供している!
太陽光発電で作られた電気、昼間に主に作られるが、家庭の電気使用は昼間は不在なことが多くほとんど使用されない。
しかもかなりのロスが生じる。
→個人の家庭は、売電よりも、バッテリ−に蓄電しながら自らの家で使用するのが一番効率よい。
☆太陽光パネルを作る&廃棄する際の公害問題について。
今使われている太陽光パネルが使用出来なくなるのは、まだだいぶ先。それまでは、むやみに廃棄せず安全に保管出来るようにし、
それまでにリサイクル制度を整えきちんとリサイクルをしていく必要がある。
公害問題は規制がしっかりと整っていないインドや中国で起きている。生産の6割が中国なのが現状。
→買う際に、『公害を出していませんか?』と確認しよう。多くの人が問えば、必要に迫られて生産側が配慮するようになる!
また、確実にリサイクルをしてくれる業者を選ぶのもポイント。
☆岡山でのオフグリッド生活について。
太陽光パネルは屋根の上でなく地面に置いた。汚れが一番電気を作り出すのに問題となるので、その方が洗えて手入れが楽。
オフグリッド生活を始めてから、天気によって電気富豪にもなれば電気貧乏にもなる。
電気富豪の日はエアコンだって使うし、オーブンでパンも焼ける。
電気貧乏の日はかまどを持ち出し、かまどご飯を楽しんでみる。
天気に合わせて動き方を変える生活になった。
太陽光で発電した電気でスピーカーを使用するととても音が良い♪(理論的に理にかなっているそうです)
オフグリッド生活で一番ネックとなるのが、バッテリーが高額な点。
そこを解消するために、自給エネルギー組、略して『自エネ組』が出来た。
魔法の粉を使用して再生したバッテリー(ITE性能リアップバッテリー)を使用することで省コスト化を計り、
太陽光パネルとバッテリーのセットで108万円という価格で販売し、全国の自エネ組が設置、その後の
オフグリット生活の相談やメンテナンスを請け負ってくれる。(工賃は別途必要)
※現在ITEの代理店を募集中だそうです。新たな仕事の可能性がここにもありそうです♪
※自エネ組のサイトがあります。自分の住まいの近くに自エネ組のメンバーはいるのか、要チェック!
オフグリッド生活には、省エネ家電の活用も大切。
一番電気を消費するのが冷蔵庫。昔の冷蔵庫と今の冷蔵庫では節電率がかなり違う!
省エネ家電に買い替える方がよっぽどコストダウンになる。その他、人感センサー付きのライトや
タイマー付きのコンセントなどを活用して、工夫次第で苦痛なく省エネは可能。
家庭からの電気料金は、企業の電気料金に比べてはるかに割高。(もうけの9割は家庭電力)
皆がオフグリッド生活に変えることは、電力会社にとって脅威と成りうること。
→電気会社に文句をいいながら使う電気より、電気を自給し、電力会社に頼らない生活に出来る!
☆竹の活用について。
竹害が問題になっているが、竹は使い方次第でかなり有効活用できる。
竹のチップは1週間袋に入れておくと乳酸菌発酵して、牛や豚の大好物の飼料となる。
乳酸菌発酵していない竹そのものでも、好んで食べるくらい。
ある業者は北海道の畜産農家さんへ年間1万トン送るようになり、
その畜産農家さんはアメリカ産の配合飼料を使用しなくてもよくなった。
☆バイオマス産業による地域雇用の工夫。
ペレットストーブ製品を作っているさいかい産業について
障がいのある方が主に製品を作っており、今まで一度も不良品を作ったことがない。
障がい者雇用施設が低賃金なのに比べ、きちんとした賃金を払うことが出来ている。
自立した生活をすることも可能になる。
→適材適所、向いている方に作ってもらうのが一番!
☆日本の林業について。
日本の国土の67%が森。日本は本来木材を自給出来るはずが、出来ていない現状。
日本の育材費の一番コストがかかるのが、下草刈り。
→ジャージー牛を放牧。クマザサが大好物、ひのきとスギは絶対に食べない
牛の糞も栄養になる。・・放牧地と未放牧地では木材の育ちに大きな差が出た。
下草狩りのコストが1/5になっただけでなく、
ミルクの一番美味しいジャージー牛を放つことで、ミルクによる収益も得られる可能性あり!
皮むき間伐を行う。
皮むきは誰でも簡単に出来る。立ち枯れさせ、水蒸気の蒸発で重量が半分になることで、
重機を入れることなく、容易に運び出しが出来る。
→林業従事者しか出来ないのでなく、だれでも間伐が出来るようになる!
(私も、一度皮むき間伐に参加したことがありますが、皮を剥いた木肌はつるつるとしていてとても心地よく、
思わず頬ずりしてしまうほどでした。
木も生きていて、木材を使うということは、木の命を頂くことということを、
自ら体験することでひしひしと感じることの出来たとても有意義な時間でした。
間伐材の選定、時期などある一定の知識さえ身につければ誰でも出来る方法なので、
是非こどもから大人まで沢山の人に体験してもらいたいな、と思います)
☆菌ちゃん農法について。
『大地といのちの会』の吉田俊道さんが開発した、微生物を大切にした農法。
本来有機農法は分子レベルの栄養素を土に与えて肥料にしていたが、
この菌ちゃん農法は、草を刈り発酵させて出来たアミノ酸の状態で肥料として与えることで、
アミノ酸のまま、野菜は負荷なく栄養を吸収し、元気な植物が出来るというもの。
その野菜を育て、学校給食で食べ始めた子ども達はアトピーや風邪の症状が減り、
低体温症の改善もみられた。
☆地域の活性化について。
地域の活性は、地域内でモノとサービスのお金がぐるぐる回ること。
回転数をあげるには不安定さは大切。その為には地域商品券の活用などをし、
地域の中でお金を回していく。
☆工夫次第で我が家の自給率はあげていくことが出来る。
家庭菜園をやるように電気も自給したり、燃料を工夫したりすることで
お金がないと暮らしていけない生活から、お金に頼らなくても快適に生活出来る生活にシフトしていきましょう♫
講演会中、幾度となく歓声のようなうなずきの声が聞かれ、私も全く同感でした。
今すぐにでも、この中のいくつかを実践していきたい衝動にかられ、
心の中がわくわくしているのを感じました。
私は、田中優さんの講演会を聴くのは今回で4回目でしたが、全く同じ内容の事は一度もなく
聴くたびに深化しているのを感じます。
優さんの楽しそうに行動している姿に、今回の参加者も一様にわくわくの気持ちを分けて頂きました。
パーマカルチャー塾の最終日にこのお話が聴けて、本当によかったな、と思いました。
◎お昼ご飯◎
あっちゃんお手製ベジカレー♪(柿、春菊、林檎、里芋などなど)
にんじんの葉っぱとにんじんのかき揚げ
みかチャール入りサラダ
ポカポカ陽気の元、外で食べるあっちゃんごはんはまた格別な美味しさでした♪
午後は、田中優さんを囲んでの座談会。
みんなの自己紹介と想いの共有の時間から、皆様が心の中に熱い想いを持って参加されていること、
今日の優さんのお話が着火材になり、みんなの心がうきうきと動きたい衝動にかられている様子がひしひしと伝わってきました。
じゅんちゃんが言ってくれた、ななめの方向の話から、
私達が進むのはななめの方向がいいんじゃないかと、優さんより。
今までは、縦か横かに進もうと皆が頑張りどちらも行き詰まっているような状況。
これからの時代は、自らがオルタナティブな世界を作って変えていく時代。
座談会でも優さんから、大切なエッセンスを沢山分けて頂きました。
優さんは、独学で大学に合格した経験をお持ちです。
気になったことはとにかくとことん自分で調べ、そこから自分の考えを導きだしてきた。
人の言ったことは覚える必要はない。
『自分がそれを知ったときにどう考えるか』を大切にすること。
自分で何もかもやっちゃう人はリーダーには不適。
リーダーになる人は、放っておけないひと。自然とサポーターが現れ、その分野に詳しい人がサポートしてくれる。
僕もそうやって今まできました、と。
電気自動車に関しては、酒井さんに聴いてください。とのことです♪
SNSも有効活用し、3万人に情報や想いをシェアし、応援を募ることが出来る。
普段からポジティブな優さん、秘訣を聴かれると・・・
大人になったら苦手なものを克服するのは捨てる!
自分が嫌いなことをやっていたらポジティブにでなんていられない。
自分の好きなこと、得意なことへ力を傾ける。
自分の好きなことは?→ひまな時にすること。
学んだだけ、言葉だけでは面白くない。
そこから実践してみること。
インプットだらけになったら、人生を無駄に過ごしてしまうよ。
アウトプットを前提に生きて行きましょう!
つい、インプットで満足しがちな私、はっとさせられました。
まずは、はじめの一歩。
ちょっとずつでも、みんなでわくわく、はじめていきましょう♫
みんなが帰ってお片づけ後、みんなのシェアタイム。
これでこのメンバーで集まれるのは最後と思うと、
寂しい気持ちと出会えたことの奇跡に胸が熱くなりました。
そして、そして、、りょうちゃんのリクエストにより
酒井さんの『おにのパンツ』再来!!
男性陣5人一同で、おにのパンツを熱唱♫
最後の締めくくりにふさわしい、大爆笑に包まれました。
いよいよ12月にはギャザリング。
パーマカルチャー塾の受講生が徳林寺に大集合です。
どんな皆さんにお会い出来るのか、今から楽しみにしています。
たまり。
以下、酒井さんの補足